『新世界より』は、原作が貴志祐介の小説作品で、単行本全2巻の作品で2008年に発売されました。

タイトルが、アントニン・ドヴォルザークの交響曲第9番『新世界より』から由来していることも特徴的な作品で、2012年には、アニメ化や漫画化もしています。

個人的に好きな作品の一つなので、今回は『新世界より』の作品をまとめて取り上げていこうと思います。

新世界より 小説

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1000年後の日本。人類は「呪力」と呼ばれる超能力を身に着けていた。注連縄に囲まれた自然豊かな集落「神栖66町」では、人々はバケネズミと呼ばれる生物を使役し、平和な生活を送っていた。その町に生まれた12歳の少女・渡辺早季は、同級生たちと町の外へ出かけ、先史文明が遺した図書館の自走型端末「ミノシロモドキ」と出会う。そこから彼女たちは、1000年前の文明が崩壊した理由と、現在に至るまでの歴史を知ってしまう。禁断の知識を得て、早季たちを取り巻く仮初めの平和は少しずつ歪んでいく。

2008年1月23日に発売された後、2009年に新書版、2011年には文庫版が発売されました。
新書版は全1巻、文庫版は全3巻。

作り込まれた世界観などが評価されてヒットした作品です。
わたしも『新世界より』の世界観が非常に好きでハマってしまいました。

ただの超能力者ものの作品ではなく、人間社会や人間の本質が徹底して描かれている作品だと思います。
しかし、生々しい表現なども多いので苦手な方は注意です。

漫画やアニメだけでは全てを理解できないと思うので、小説は絶対に読んだほうがいいですね。

 

新世界より アニメ

2012年10月から2013年3月までの2クールで放送され、全25話の作品です。
個人的な感想としては、雰囲気などは『新世界より』に合っていたと思いますし、ED曲も良いものだったのでとても楽しめました。
しかし、監督の意向からか説明が少なく、原作である小説が1000ページ以上もある長編だったために初見の人には理解しづらい作品になってしまったのではないかなとも思います。
その代わり小説を知っている人であれば、非常に楽しめた作品でもありますね。

動画はアニメのEDです。

キャスト
渡辺 早季(わたなべ さき) 種田梨沙
朝比奈 覚(あさひな さとる) 梶裕貴
青沼 瞬(あおぬま しゅん) 藤堂真衣 村瀬歩
秋月 真理亜(あきづき まりあ) 花澤香菜
伊東 守(いとう まもる) 工藤晴香 高城元気
天野 麗子(あまの れいこ) 堀江由衣
稲葉 良(いなば りょう) 山口立花子 逢坂良太
杉浦 敬(すぎうら たかし) 東地宏樹
渡辺 瑞穂(わたなべ みずほ) 伊藤美紀

また声優も結構豪華で、今では人気声優の種田梨沙さんの初主演作品でもありますね。

『新世界よりクロニクル』という、『新世界より』の世界観を解説する番組も放送されました。
製品版のBDには映像特典としてあるので見られます。

新世界より 漫画

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漫画作品は2012年6月より「少年マガジン」にて連載されていて、2014年7月に終了
単行本は、全7巻です。

作画は及川徹さんによるもので、内容は原作から結構改変されているので評価が分かれる作品だと思います。
『新世界より』の世界観にはあまり合っていないと思われるお色気シーンが多く前半の巻ではあまり印象はよくありませんでしたが、作画はとても上手だったのと4巻から単行本の終わりに掲載されているゆう麗子ちゃんというのが面白かったので読んでいました。
それに後半からは意外と面白くなり、ラストもまとまった終わり方になっているので中々オススメ出来る作品なのではないでしょうか。

 

新世界より 評価

評価としては、小説>アニメ>漫画という感じですが、どれも楽しめます。
順番としては小説から入ったほうが良いと思いますが、アニメを見てから小説を読んで補完した後で、もう一度アニメを見るのが一番いいんじゃないかなと思います。
そしてハマったのであれば、その後で漫画を読めば更に良いかと。

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以上で『新世界より』の紹介を終わりたいと思います。
面白い作品なので、たくさんの人に読んでもらいたいですね。
インタビューで、いずれ人類が呪力を手に入れた頃の話を書くかも知れないと言っていたので期待しています。