今回は『モナーク』のクリア後評価について
本作は2021年10月14日にフリューから発売された学園RPGで、本編のボリュームは結構あり先日本編をクリアしてエンディングを迎えました。
そこで今回は、『モナーク(Monark)』のクリア後評価や感想について書いていきたいと思います。
クリア後評価や感想
※『モナーク／Monark』2ndPV
本作は謎の霧に包まれた学園を舞台に悪魔と契約して能力を得た主人公がエゴを武器に変えて物語を進めていく新作RPGです。
フリュー開発の学園RPGということで全体的な雰囲気(3Dモデルや学園など)は『カリギュラ』に似ていて、ネット上では『ペルソナ』シリーズと比較されることもあります。
個人的にも悪魔の登場やストーリー展開は『ペルソナ』シリーズに似ているというか意識しているのかな、という印象を持ちました。
ただ、システム面はかなり違っていて本作では謎解き要素の強い探索パートと戦闘パートを交互に繰り返しながら物語を進めていくことになります。
探索パートでは各章で霧発生(異常化)エリアを探索するのですが、探索時は基本的に雑魚敵の出現はなくエリアを探索して暗証番号を入力したりメモを読んで正しい選択肢を選んだりという謎解きがメインになります。
これらには生徒のプロフィールに記載されている生徒番号やマテリアル(資料)の執筆日、誰かの結婚記念日などがあり、中には数十分悩んだ場所もあるので正直ストレスが溜まる場面がいくつかありました。
戦闘パートは探索パートを終えると入り、戦闘条件によりますが最大6体の仲間キャラクターを配置⇒交互に動かして敵を倒していくというものになります。
バトルでは主人公の共感を使用することで仲間とステータスの上昇減少を共有、攻撃技には技能(使用にHP消費)と権能(使用にMAD上昇)があり、MADが上昇すると発狂、リオーダーで行動済みキャラを再行動出来るようにするなど実に様々なことが出来ます。
技能や権能も各キャラクター(七つの大罪の眷属)で全然違いますし、共感すれば共感しているキャラが別キャラの技を使用可能になったり、発狂/覚醒/リオーダーを使用したりと戦略性の幅はかなり広く良く出来ていると感じました。
本編クリアまでプレイした感想としては、
・最後までプレイするとストーリーは面白かった
・バトルシステムが良く出来ている
・ボス戦時に流れるボーカル曲が良い
・謎解き要素でストレスが溜まる
・意味のない選択肢が多すぎる
・一本道でサイド要素が全くない
・レベル上げが怠い
・キャラの3Dモデルやモーションが残念
上記のような感じです。
まず、上記でも書いているようにバトルシステムは非常に良く出来ていてRPGで重要なストーリーも本編をクリアすると達成感があって楽しめました。
正直、序盤~中盤(第一部完了まで)はストーリーが大して面白いとは思えない＆仲間キャラも魅力的に感じずハズレ感が強かったので…
おそらくストーリー展開が急なのにイベントが少ない(短い)のでキャラクターにあまり感情移入出来なかったのが大きな理由だと思います。
ただ、第二部に入ると仲間キャラ(4人)のルートを全てクリアすることになるのですが、このルートを繰り返していると段々仲間キャラが魅力的に思えてきて最終部クリア時には感想も「面白かった」に変わりました。
ボス戦中に使われているボーカル曲(カリギュラと似た感じ)もテンションの上がるものがありましたし、この点もおすすめ出来ますね。
注意点としては謎解き要素にストレスの溜まる場面が多く、攻略サイトを見ていれば問題ないかと思いますがゲームをクリア前に投げ出すことがある人は面白いと感じる前に投げ出してしまうのではないか、という印象があります。
あとは『カリギュラ』でも言えることなのですが、キャラの3Dモデルのクオリティが低く全体的に表情や動きが硬いのでこの点は残念でした。
同じくフリューから発売されている『クライスタ』プレイ時にも感じたことですが、キャラの3Dモデルやモーションの悪さでストーリーの面白さが下がっている気がして勿体ないですね。
その他、本編が一本道でサイド要素が全くないのも気になりました。
サイド要素が一切ないと言ってもいいのに本編を進めるとボスのレベルが一気に上がるのでレベル上げはただの作業(狩場を繰り返す)になります。
この点に関しては上手い具合に仲間キャラから受注出来るクエストや生徒の依頼などを作ってプレイしている過程でレベル上げになる要素を組み込んで欲しかったです。
ということでシステム面に多少の不満点はありますが、全体的に見ればストーリーは面白く達成感があり、使われているボーカル曲も良かったのでRPGで純粋にストーリーを楽しみたいという方にはおすすめ出来るかと思います。
以上で『モナーク(Monark)』のクリア後評価や感想についてを終わります。
