今回は『ネルケと伝説の錬金術士たち』の感想について書いていこうと思います。

本作はアトリエシリーズ20周年記念となる作品で、従来のシリーズ作品とは異なる街づくりメインのRPGとなっています。

そこで今回は、『ネルケと伝説の錬金術士たち』のクリア後感想や評価についてまとめていきます。

ネルケと伝説の錬金術士たち

本作は2019年1月31日に発売された「アトリエシリーズ」最新作となる街づくり×RPGになります。

主人公のネルケは王都にある学院を主席で卒業した貴族の娘です。
錬金術士に憧れていたものの錬金術の才能がなく、領主である父に代わってヴェストバルトの担当管理官となり、村を発展させるために奮闘するというお話になります。

舞台となるヴェストバルトには賢者の遺物がある事が分かり、それを理由にネルケは自身の手で賢者の遺物を見つけ出したいと思い、父親にお願いしてヴェストバルト村の担当管理官になります。
なので、本作はヴェストバルトを発展させるための街づくりと賢者の遺物の調査という2つをテーマにストーリーが進行していきます。

そしてヴェストバルトの発展に大きく協力してくれる事になるのが歴代の錬金術士たちですね。

 

クリア後感想

本作は時間制限のある街づくりものです。
領主からの課題を定められたターン内に達成していく事でストーリーを進める事ができます。

区内の決められた範囲内に自由に施設を建築する事ができ、調査地への派遣や栽培地を利用して素材を集め、アトリエで錬金術士たちに調合を依頼、調合でできたアイテムをショップで売って資金を稼ぐというサイクルを完成させて人口や資金を増やしていく事になります。

調合に関しては、従来のアトリエシリーズのように自分で探索して素材を入手→良い素材から良いアイテムを調合といった複雑な調合要素はなく、基本的には在庫の素材から販売額の高いアイテムを調合で量産していくだけです。

街づくりに関してのシステムは思ったよりも良く出来ている印象でした。
ショップではショップ毎に販売できるアイテムが異なり、環境系の施設ではそれぞれ獲得経験値アップや建築費ダウンなど様々な効果があります。
施設の種類も結構多いのでプレイヤー毎にプレイヤー毎に全く違った雰囲気の街になりますね。

ただ、ゆっくり街づくりをしたくても各課題の時間制限が意外とシビアで、無駄にターンを進めてしまうと詰む可能性もあるというのが勿体なく感じました。

本作は最後の課題の〆切が100ターン目で、100ターン目を迎えた段階でエンディングor任期延長を選択できるタイプなのですが、まずはクリアするために効率の良い街づくりを行う事になります。
ですが、クリア後のやり込み要素がほとんどないのでクリア後に街づくりをする気にもならないといった感じですね。

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後は自分が作った街を歩き回れないというのも残念でした。
街を見渡す事はできるのですが、そもそも本作には主人公を操作して自由に歩き回るというパートがないため、戦闘のある調査でも横スクロールで自動で進むだけというソシャゲっぽいものになっています。

システム面では街づくり自体は良いけど他の点で残念なところが多々あるという印象です。

次にストーリーに関して

ストーリーでは歴代の錬金術士たちがヴェストバルトへ訪れる事になります。
マリーのアトリエ~前作のリディー&スールのアトリエのキャラクターまでの多くが登場しますが、メインで活躍するのは各作品の主人公である錬金術士になります。

他にもエンデルクやステルク、ペペロンなど一部のキャラクターには会話イベントが用意されていますが、他のキャラクターは住民として派遣やショップ経営として施設に配置できるというだけでイベントなどには一切登場しません。
まあキャラが多すぎてもまとめきれないのは分かりますが、事前に登場すると思って購入するとガッカリしてしまう可能性も高いです。

ストーリー自体は良くも悪くも王道といったところですね。


友好度による会話イベントの数は多く、作品の違うキャラ同士の会話はシリーズファンなら楽しめると思います。

ただ、歴代キャラが登場しているからというのもありますが、最近のアトリエとは異なって男女間の恋愛要素も少し高めの印象を受けました。
私は男女が登場するゲームでも恋愛要素をほとんど絡めない雰囲気が好きなのでこの点は私には合いませんでしたね。

逆にエスカ&ロジーなどの恋愛要素が好きな方であれば楽しめるかと思います。

結果、アトリエシリーズのファンであれば十分楽しめますが、探索や調合といった従来のアトリエと同じような内容を期待して購入するとガッカリする可能性が高いので注意しましょう。

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ネルケと伝説の錬金術士たち 攻略メニュー

以上で『ネルケと伝説の錬金術士たち』のクリア後感想についてを終わります。