今回は『グランドセフトオート』シリーズのおすすめについて
アメリカに拠点を置くゲーム制作会社のRockstar Gamesからアクションアドベンチャー・オープンワールド・犯罪ゲームというジャンルのゲームソフト「Grand Theft Auto(通称 GTA)」は世界で最も売れているゲームシリーズです。
その数なんと累計1億5,000万本突破という近年稀に見る大ヒット作品です。
世界各国で絶大な人気を誇るGTAとはいったいどのようなゲームなのでしょうか?
GTAとは?
ゲームのタイトルである「Grand Theft Auto(グランド・セフト・オート)」を英訳すると「車両強盗」という意味になります。
そのため、GTAの作中には車がたくさん登場し、さらに水上スキーやボート、ヘリコプターなど陸の乗り物だけではなく、海や空の乗り物に乗ることが可能です。
さらにそれらの乗り物と関連付けて様々なミッションが用意されており、1度は必ず乗ることが出来ます。
GTAはとても自由度が高いゲームとしても知られており、主人公の生き様をプレイヤー自身で決めることが出来ます。
ですので、自身が生き残るためならば他人を巻き込んでしまうなんてことも出来てしまいます。
2003年6月にはGTAシリーズをプレイしていた少年が警察署内で警察官に向かって銃を発砲し、警察車両を盗んで逃走を図るという事件が発生し、被害者遺族から民事訴訟を起こされたり、ハイチ人が登場するシリーズではハイチ人をモデルとしたキャラクターが無法かつ乱暴過ぎるとしてハイチ系移民の方々から訴訟を起こされたりなど様々な問題を抱えています。
そのため、一部の方々からは暴力的過ぎるのではと批判が続出し、GTAのパッケージほぼ全てに「暴力・出血表現が含まれています。」などの注意を促すマークを貼るようにしています。
もちろん日本でもGTAを巡って様々な問題が起こっており、今後さらに規制が厳しくなるのではとGTAシリーズファンの間で囁かれています。
GTAの魅力は自由度の高さだけではありません。ゲーム内に登場するNPC(ノンプレイヤーキャラクター)の行動や表情、動作などが本物の人間そっくりなのです。
今までのクライムアクションはNPCはただひたすら歩きまわるだけの動くマネキンのようなものだったのですが、GTAではNPCがプレイヤーに話し掛けてきたり、警察官に喧嘩を売ったりなど様々な行動を取るため、まるでゲームの中に人間がいるような感覚に陥ります。
GTAシリーズでは、主人公は大抵人生のどん底から物語が始まるかたちとなっています。ですので、序盤に仲間になったキャラクターたちが物語の進行度合いによって裏切り行為を働いたり、敵対する関係になったりと壮絶な物語展開が繰り広げられてゆきます。
また、GTAシリーズほぼ全ての作品内に日本をイメージさせるキャラクターや言葉が登場するので、探してみるのも楽しいかもしれませんね。
では、GTAの魅力をご紹介したところでGTAシリーズについて簡単にご説明したいと思います。
GTAシリーズ 発売作品
GTAが初めて販売されたのが1997年の10月です。
初めは現在のようなかたちではなく、見下ろし型のドライブゲームでした。
内容も現在とはやや違っており、プレイヤーはギャング組織の一員となり、ボスから与えられた指示をこなして行くという物語でした。
日本では1998年にPlay Stationソフトとして販売されています。GTAの追加パックとして「グランド・セフト・オート ミッションパック#1ロンドン1969」と「グランド・セフト・オート ミッションパック#2ロンドン1961」の2種類出されています。
1999年の10月にGTA2が販売されました。
PC向けのゲームソフトとして販売されたのですが、のちにドリームキャスト版などが販売されています。
前作との大きな変更点はゲーム内に存在する3つの組織のいずれかのグループから信頼度を獲得し、そのグループと敵対している組織から命を狙われるという内容になっています。
そのため、自由度は高いのですが、それぞれの組織の顔色を窺いながらゲーム進行をして行かなければならず、戦略性の高いゲーム内容となっています。
また、前作はアメリカを舞台としていたのですが、今作は地名に「アサクサ」や「ヒロシマ」などといった日本の地名が使用されており、街中では日本語のラジオが流れてくるなど各所に日本を感じられるつくりとなっています。
さらに、前作では最大手配レベルが4だったのを今作では6まで引き上げ、犯罪をし過ぎるとペナルティが下され、さらに難しくなっています。
2001年の10月にPS2専用ゲームソフトとしてアメリカで発売されたGTA3は、今までの見下ろし型から3DTPSへと変更され、ストーリー性の高い新しいGTAシリーズとして誕生しました。
日本でも2003年に大手ゲームメーカーであるCAPCOMから発売され、海外ゲームでは異例の30万本売り上げたゲームタイトルとして有名です。
GTA3の舞台は架空都市「リバティシティ」でプレイヤーの自由にシミュレーションすることが出来るとして世界各国で人気が出た作品です。
2002年の10月にはGTA3シリーズの2作目である「グランド・セフト・オート・バイスシティ」が発売され、
2004年の10月にはGTA3シリーズの3作目「グランド・セフト・オート・サンアンドレアス」などが販売され、
4作目はGTA初のゲームボーイアドバンス作品として「グランド・セフト・オート・アドバンス」を発売し、
5作目にはGTA初のPSPソフトとして「グランド・セフト・オート・リバティーシティ・ストーリーズ」を発売
そして6作目である「グランド・セフト・オート・バイスシティ・ストーリーズ」はPSPソフト第2弾として発売されました。
GTA3の主人公はクロード・スピードですが、2作目のバイスシティではトミー・ベルセッティに変わっています。
3作目のサンアンドレアスは、1992年のアメリカ西海岸をメインにし、架空都市「サンアンドレアス」を舞台に3つの都市で自由にシミュレーションすることが可能となっています。サンアンドレアスの主人公はカール・ジョンソンとなっています。
4作目のアドバンスはGTA3に登場したリバティシティの物語となっています。GTA3の約1年前という設定で作られており、主人公はマイクという男性になっています。
5作目のリバティーシティ・ストーリーズはGTA3のおよそ3年前まで遡り、1998年頃を舞台とした内容となっています。主人公はGTA3に登場したレオーネ・ギャングの一員であるトニー・シピリアーニです。
6作目のバイスシティ・ストーリーズはGTA初の実在する人物であるフィル・コリンズを登場させ、話題を呼びました。
GTA:VCのおよそ2年前、1984年のバイスシティで物語が進みます。主人公はGTA:VC内で亡くなったヴィクター・ヴァンスとなっています。
GTA3で最も人気の高いのが「グランド・セフト・オート・バイスシティ」です。ここからバイクやヘリコプターなど多彩な乗り物に乗れるようになり、さらにキャラクターの衣装を変更させられるなど自由度が大幅にアップしたのです。
2008年の4月にPS3やX BOXで発売されたGTA4は2008年のリバティシティを舞台に旧ユーゴスラビア人のニコ・ベリックを主人公としたゲームソフトとなっています。
さらに、GTA初のマルチエンディングを搭載しており、主人公の選択次第でエンディングが変わるためたいへん人気のある作品です。
また、以前発売された作品との関連性は無いので、初めてGTAをプレイする方でも安心して遊ぶことが可能です。
2013年の10月に発売されたGTA5はPS3とX BOXで販売されました。
GTA5はGTA4よりも大きく進化を遂げており、今までにない広大なマップや多彩なイベント、グラフィックの向上に多種多様なアクションなどが増えています。GTA5の舞台は架空都市のロスサントス「サンアンドレアス州」となっており、GTA4同様グラフィックを描き変え、都市の構成自体を大幅にリニューアルしています。サンアンドレアス州の物語ですが、GTA:SAに登場したサンフェエロ・ラス ベンチュラスは登場しません。
また、GTAシリーズ初の複数主人公となっており、メニュー画面から操作するキャラクターを切り替えながらストーリーを進めます。しかし、切り替えた先でトイレに入っていたり、警察に追われているなどといった場面に出くわす場合があります。
GTA4やGTA5は現在でもたいへん人気のある作品となっており、プレイしている方は多いようです。
シリーズ評価
では、GTA3・GTA4・GTA5のそれぞれの評価について簡単にご説明したいと思います。
●GTA3
GTA3で最も人気の高いシリーズがグランド・セフト・オート・バイスシティです。
様々な乗り物や衣装チェンジ出来るなど大幅にリニューアルした作品だったので最も人気が高い傾向にあります。
GTA3の魅力ですが、とにかく自由に生活できるという点です。
実生活では暴力行為や窃盗行為などは犯罪として捌かれますが、GTA内では直接的なペナルティはありません。
また、ゲームタイトルが「車両窃盗」ですので、与えられるミッションはほぼ犯罪です。
しかし、ゲーム内に存在する警察官が見ている前で犯罪行為を行えば追いかけられますし、指名手配されることもあります。GTA3の持つ自由とは、犯罪を犯すだけではなく、車に乗ってドライブを楽しんだり、ウィンドショッピングを楽しむなど悠々自適な生活を送ることです。
GTAはメインストーリーをクリアしても終わりがありません。リアルな世界と同じなのです。
主人公以外のキャラクター(NPC)は交通ルールを守り、規則正しい生活を送っています。
そこへプレイヤーである貴方がどのような行動を取るかで物語が始まるのです。
濃厚なストーリーを好む方にはあまりお勧め出来る作品ではありませんが、自分のタイミングでのんびりとゲームをしたいという方にお勧めです。
●GTA4
GTA3よりもさらにパワーアップして帰ってきたGTA4は操作性やグラフィック、多彩な乗り物が増え、さらに自由度が増しました。
GTAシリーズの良さを生かしつつ、犯罪者を追い詰める警察ミッションやゴルゴ13のように暗殺者となってミッションをクリアするなどプレイヤーを飽きさせないミッションが豊富に用意されています。
また、街の人々から突然依頼を受けるなんてこともあるので、ドキドキしながら街を散策することが出来ます。
GTA4では従来の操作性と一新した操作性の2タイプを選択出来ますが、乗り物の操作は一新されていますので、少々慣れるまでに時間が掛かるかもしれません。
初めはローディングが長くやる気が削がれてしまう方もいらっしゃいましたが、やり込めばやり込むほどスムーズにプレイすることが可能となります。
今作は飛行機や戦車、自転車に乗ることは出来なくなってしまいましたが、代わりに電車やタクシーなど便利な交通手段がありますので、苦になりません。
また、GTA4からカーナビが搭載されたことで目的地まで迷うことなく進むことが可能となりました。携帯電話も便利ですので、失敗してしまったミッションのやり直しがしたい方や女性とデートの約束をしたい方などは積極的に使用して行きましょう。
GTA3ではなかったマルチプレイモードでは、最大16名の方々と同時にプレイすることが可能です。様々なモードが用意されているので、インターネット環境が整っている方は1度挑戦してみてはいかがでしょうか。
●GTA5
世界で最も高評価を得ているGTA5は18歳以上の老若男女から支持されているゲームソフトです。
GTA5は、なんと1人称視点への変更が可能となっており、プレイヤー自身が架空都市ロスサントスに居るような感覚を味わうことが出来ます。ですが、この1人称視点への変更はPS4やX BOX ONE・PCのみとなっているので、PS3で遊んでいる方は申し訳ありませんが切り替えることが出来ません。
3名の主人公を切り替えながら進めて行く今回のGTA5は主人公を切り替えると普段彼らがどこで何をしているのかが分かります。
ですので、切り替えた先で警察に追われている場合もありますし、車に乗ってドライブしていたなんてこともあります。また、3人の視点を切り替えてメインストーリーをこなして行かなければならない場合もあり、とてもやりがいがあります。
GTA5のもう一つの魅力はGTAオンラインで遊ぶことが出来ることです。PS3やX BOXではGTA4同様最大で16名の方々と遊ぶことができますが、次世代機であるPS4やX BOX ONEでは最大で30名の方々とマルチプレイを行うことが可能となっています。
大勢の方とまったり遊んだり、レースゲームなどを楽しんだり、クリアできないミッションを一緒に行ったりなど様々な遊び方が出来ます。
GTAシリーズは、若い世代だけではなく、お年寄りの方もプレイしており、中でもイギリスに在住のおばあちゃんはガス料金が値上げしたことに腹を立てて、憂さ晴らしにGTA5をプレイしているという動画が人気を集めており、再生回数がグングン伸びております。
自由度の高いGrand Theft Autoはゲームを楽しむだけではなく、普段溜まったストレスを解消するためにプレイするなど本当に自由度の高いゲームということが分かると思います。現在ではGTA6の発売が噂されており、今後の情報に乞うご期待です!