1997年の5月にアトリエシリーズの第1作目にあたる「マリーのアトリエ~ザールブルクの錬金術士」が販売されたのを皮切りに2015年現在20本を超えるアトリエシリーズが誕生しています。

アトリエシリーズとは、主にガストで開発・製作されているRPGです。
ほぼ全てのゲームタイトルに「アトリエ」という文字が用いられていることからこの名前で呼ばれることが多いです。

ガストはアトリエシリーズを発売する以前から「ファルタカ」や「メールプラーナ」といった数々のゲームタイトルを売り出していたのですが、どれも鳴かず飛ばずの結果となり、窮地に追い詰められたガストを救うために開発されたのが「マリーのアトリエ」です。
今までのRPGは魔法と剣を用いて勇者やその仲間たちが力を合わせて悪い魔法使いや魔王を倒すというものが一般的でした。
しかし、アトリエシリーズはRPGにも関わらず、勇者も悪い魔法使いも魔王も一切存在せず、ゲームの世界に登場する1人の住民としてタイトルにある通り立派な錬金術士を目指すという物語となっています。

この斬新なRPGは発売するや否や大ヒットを記録し、マリーのアトリエの続編にあたるエリーのアトリエを翌年に発売し、その後2001年に3作目「リリーのアトリエ」、2002年には4作目にあたる「ユーディーのアトリエ」を販売し、それ以降キャラクターや世界観は繋がっていないがゲーム1つ1つに通し番号が割り振られ、アトリエシリーズとして確立されました。
しかし、アトリエシリーズには様々な種類があるため、アトリエに興味はあるが、どれから初めて良いか分からないという方も大勢いらっしゃるのではないでしょうか?
そこで、アトリエシリーズ初心者にお勧めしたい3作品をご紹介したいと思います。

第1位 トトリのアトリエ

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アーランドの錬金術士シリーズとして有名な3作品の1つにあたる「トトリのアトリエ~アーランドの錬金術士2~」は前作のロロナのアトリエで多かった不満点を大幅に改善し、トトリのアトリエの新たな要素として「冒険者免許」を追加したことによって、今までにない自由度を表現しています。
トトリのアトリエでは主人公のトトリとサブキャラクターであるトトリの姉ツェツィの人気が高く、他にも個性豊かなサブキャラクターやメインキャラクターが登場し、1人1人固有のイベントも用意されています。また、前作のロロナのアトリエをプレイしている方にも楽しめるように前作では子供だったキャラクターが歳を取って登場するなど粋な演出も行っています。
もちろん、今作から始めた方も楽しめるように前作のキャラクターが本作の物語にガッツリと絡んでくることはありません
しかし、不満点も少なからず存在し、お金が非常に貯まりずらく特定のエンディングでは所持金が影響する場合もあるため苦労します。
また、イベントスキップが出来ない、萌え要素が強い、バグやフリーズなどといった不具合が多々見受けられるため、好き嫌いが分かれるのも事実です。
ですが、それらの不満点を補うほどの人気も持ち合わせているので初めての方でも安心してプレイすることが可能です。

 

第2位 メルルのアトリエ

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2010年にトトリのアトリエが発売された翌年の2011年に発売された「メルルのアトリエ~アーランドの錬金術士3~」は長く続いたアーランドの錬金術士の完結編になります。
前作のトトリのアトリエのトゥルーエンドから1年後のアールズ王国が物語の舞台となっており、メルルのアトリエのイベント内でトトリのアトリエに関する出来事が登場するためトトリのアトリエを今後プレイしようとお考えの方はメルルのアトリエをプレイする前にクリアしておくことをオススメします。

 

メルルのアトリエが高評価の理由は、前作好評だった「冒険者免許」に変わる「開拓」というシステムの導入です。
開拓システムとは、アールズ王国を発展させるべく様々な課題をクリアし、開拓ポイントを貯めます。そして、アールズ王国に住まう住民たちから高い支持を得ることで人口が増加し、3年以内にアールズ王国のランクと王国の人工を一定数獲得するというものです。
開拓の仕方はプレイヤー次第となっておりますので、前作同様自由度が高くなっています

 

戦闘システムはマナケミアのようなアクティブタイムコストカードバトルに近く、画面右上に現れるACTBバーにキャラクターを表すアイコンが表示され、アイコンが一番上端に到達した順番に行動することが出来る仕様となっています。
また、キャラクター毎に肥薩技が用意されており専用の音楽や演出に力を入れています。

主人公であるトトリはアーランドの錬金術士シリーズの中では最も地味なキャラクターであるため印象に残りにくい傾向にあります。
また、シナリオライターが変更になったために前作に登場したキャラクターの選定が悪いという声も耳にします。
そして何よりもシナリオとシステムのどちらを重要視するかで評価が2分されているところもありますが、アトリエシリーズ最高傑作には違いないので、初めてアトリエをプレイされる方はトトリの次にメルルをプレイされると良いでしょう。

第3位 マナケミア~学園の錬金術士たち~

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2007年にガストから発売されたマナケミアシリーズの第1作目「マナケミア~学園の錬金術士たち~」はタイトルにアトリエと記述はありませんが、れっきとしたナンバリングタイトルになります。
マナケミアで特に評価の高いのがバトルシステムです。イリスのアトリエシリーズの基本的なシステムをそのまま採用しながらもマナケミア独自の新しい要素を加え、コマンドRPGゲームの中では最も評価の高いゲームタイトルとなっています。

バトルの方法はメルルのアトリエで少しご説明したので省かせて頂きますが、各キャラクターの素早さやコストによって行動の順番が決まり、ターンが巡ってきたものから順に攻撃や回復などといったアクションを起こすことが可能となっています。

マナケミアでは前衛3名・控え3名の合計6名でバトルを行い、自由にメンバーを入れ替えながら有利にバトルをこなしていきます。
マナケミアでは戦闘に参加出来るキャラクターは全8名存在し、各々に個性が存在します。また、戦闘参加キャラクター8名全てに個別のエンディングが用意されています。

しかし、不満点もあり、学園ものということで行動範囲が狭いのが難点です。
また全ての機能が使用出来るまでに時間がかかる他、アイテムと武具を生成する場所が遠いのが億劫に感じる方もいらっしゃるかもしれません。

ですが、ダンジョンに足を運び、まったり釣りを楽しんだりすることも出来ちゃいます。
シナリオ・音楽全てにおいて人気の高いマナケミアはガストが製作したとは思えないゲームタイトルとして絶賛されています。
アトリエシリーズ初めてのRPG好きな方には是非お勧めしたい一作です。

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現在アトリエシリーズは2015年6月4日に「新・ロロナのアトリエ はじまりの物語~アーランドの錬金術士~」を発売する予定となっています。

新・ロロナのアトリエではアーランドの錬金術士の主人公であるトトリとメルルも登場する予定となっており、アーランドの錬金術士の第1作目となるロロナのアトリエのシナリオをクリアしたその後の物語となっており、シリーズ通してプレイした方にお勧めの1作となっています。

この機会に是非1度アトリエシリーズに触れてみてはいかがでしょうか?