今回は『ロゼと黄昏の古城』のクリア後や感想について
『ロゼと黄昏の古城』は2016年4月26日に日本一ソフトウェアから発売されたPS4ソフトで私も発売日に購入し、本日全ステージクリア完了しました。
そこで今回は、『ロゼと黄昏の古城』のクリア後や評価・感想にネタバレ含めたストーリー紹介についてまとめていきます。
ネタバレは一番最後に記述しますので、ネタバレを見たくないという方は注意してください。
クリア後
深層ノ廊をクリアし、封印ノ間でラスボス撃破後にエンディングへ入ります。
エンディング終了後は、全データを引き継いで封印ノ間の扉前からゲーム開始
マップに全ステージの合計クリアタイムのtotaltimeが出現し、各ステージをプレイし直して記録を更新するとtotaltaimeも更新されます。
目標タイムに到達するとトロフィー取得も可能なので、是非挑戦してみましょう。
ラスボスには何度でも挑戦可能で、セーブデータを消したい場合は、STARTボタンのオプションから
「いばらの研究日誌」や「ヴィオラの日記」などのコレクションを全て集めるとトロフィー
というような感じですね。
評価・感想
全体的なボリュームは7~8時間程度?でしたね。
謎解き要素は振り返って考えるとそこまで難しくはなかったように感じます。
簡単なゲーム内容を紹介すると
時が止まった古城で目覚めた少女ロゼが巨人と出会い、2人で助け合いながら古城からの脱出を目指すというものです。
古城内の物は基本的に時が止まっており、赤い血を宿している物はロゼが血を吸うことで、その物の時を止めることができます。
もう一度血を与えたり、他の物に血を与えると血を与えられた物の時が動き出すという感じです。
この力と巨人とロゼの切り替えを使ってステージを攻略していくステージクリア型の探索アクションゲームとなっています。
エンディングまで見終わりましたが、明確なストーリーは存在しません。
ステージ内にある血をロゼが吸うことで、その血の持ち主の記憶を見ることができる「血の記憶」
各ステージに落ちている研究日誌や日記、歴史の本
これらから自分でストーリーを考察するような内容になっています。
ステージの扉を開くために、主人公であるロゼが処刑台で自殺したり、多数のトラップが存在しているいわゆる死にゲーとなっており、雰囲気ゲーとして良く出来ている作品だと思います。
ロゼの動きが毎回可愛いのも良かったですね。
値段も安いですし、ちょっとした暇つぶしにプレイするには最適のゲームだと思います。
ストーリー考察
ここからはネタバレ有りのストーリー考察になります。
「血の記憶」や書物関係のアイテムから考察しているため、間違っている可能性もあります。
歴史の本から『ロゼと黄昏の古城』の世界観を考えると
・遠い昔に険しい山の上に大きな城が建てられる
・麓には平地と森が広がり、人々から「永久なる平和の居城」と呼ばれ、城下町は発展していった
・城の建築から約100年後、南西から来た悪魔に城を支配されてしまう
・悪魔に襲われたものは、血液を全て吸い取られ、肉体が硬い岩石となり目が覚めなくなってしまう
・悪魔に対抗するために人々は「修道会」という組織を作り出す
・「修道会」の作り出した巨人の力で悪魔を倒し、悪魔との長い戦いが終わりを告げる
・それから約200年後、多くの村で暗闇色の茨による奇病が流行る
・その病気は、人を醜い化物に変えてしまうというもので、原因である茨の根絶も失敗に終わる
・人々は茨の病人を隔離し、死よりも残酷な方法で対処していった(明確な方法は表記されていない)
主人公であるロゼが古城で目を覚ます所からゲームは始まり、最初から茨の力を持っています。
これはロゼが既に茨の呪いを宿しているということですね。
茨の力でフィールドにある物の血を吸ったり、与えたりして物の時を止めたり動かしたりすることが可能
ロゼは茨の力を利用して地下牢を進んでいく
地下牢の先で眠っている巨人に血を与えると巨人が目覚める
ロゼが身を引くと上から檻が降ってきてロゼが閉じ込められてしまう
巨人に操作を切り替えて檻を投げてロゼを助け出す
こうしてロゼと巨人は一緒に行動することに
歴史の本から考えるとこの巨人は悪魔を倒すために作られたものになります。
道中で拾う事のできる「いばらの研究日誌」には、茨の力をどのように使うのかが詳しく書かており、その時は誰が書いたものなのか不明
最初のステージ「地下牢」で巨人と出会い、城門の跳ね橋を上げるために「武器庫」と「中庭」にあるレバーを操作
跳ね橋先の扉が茨に覆われていて開かないため「書庫」の秘録庫へ向かうことに
秘録庫へ行くと「古い血が染みついた本」があり、ロゼが血を吸って血の記憶を見ると巨人が何かを地面に何度も叩きつけている記憶が見える(人ではなく悪魔)
何も知らないロゼは、その記憶を見て巨人に怯え、巨人から数歩身を引いてしまう
すると後ろから茨が現れてロゼがさらわれる
巨人はロゼを助けるために追いかけ、謁見ノ間上層へ行くとロゼに似た少女が吊るさているのを発見する(ここでこの少女を助けるとBADEND)
そのまま謁見ノ間まで行き、玉座に捕らわれているロゼを助ける
最初は怯えるも助けてもらった巨人にロゼは近くにあった王冠を被せる
ロゼと巨人は、ロゼに似た少女を追いかけて時計塔へ向かう
このロゼに似た少女は一体何者なのか
・茨の力を使用していることから、ロゼと同じく茨の力を宿していることが分かる
道中の血の記憶などから考察すると
・職工の記憶やブランの記憶では、ロゼとブランが二人で仲良く遊んでいるため、ロゼとブランは仲の良い姉妹だった
・王の記憶でロゼorブランが王から冠を授かっており、王の娘であることが分かる
・しかし庭師の記憶でロゼorブランが茨に襲われてしまう(この時はどちらか分からない)
・ブランの記憶では、茨に襲われているのがブランと判明し、近くにいたロゼは逃げてしまう
・その後?茨の呪いにかかったブランは、牢に閉じ込められてしまう
・看守の記憶や守衛の記憶からブランが牢の中で孤独に暮らしている様子が見られる
・ロゼはその後?シスターに引き取られる?(エンディングを見るとロゼとブランの二人共、シスターと暮らしていたような感じもする)
・ロゼの記憶を見ると、ある日ロゼが牢にいるブランと再会する。するとブランは見捨てられた事による怒りから茨を暴走させてロゼに茨の呪いをかけて城を崩壊させてしまう
・その後ゲーム開始直後のロゼが目覚めたシーンへ繋がる?
という感じでしょうか。時系列がイマイチ分からなかった所もあるのですが、大まかな流れはこんな感じだと思います。
つまりロゼに似た少女の正体は、ブランというロゼの姉妹で城を崩壊させた張本人となります。
ブランを追いかけて時計塔を進んで行ったロゼは、時計塔上層でブランと出会う
ブランは茨の力で襲ってくるが、ロゼは巨人と力を合わせてブランを倒す
ブランを倒すと足場が崩れてブランはそのまま落ちてしまう
ブランを助けることのできなかったロゼは、巨人と共に古城を去ろうと城門を抜けるが、無自覚に近くの花の血を吸い、時を止めてしまったのを見て古城に引き返すことに決める(第1エンディング)
スタッフロール後にゲームを開始すると謁見ノ間から始まる
城門を巨人と共に塞ぎ、謁見ノ間の玉座で座っていると下の方から何かが崩れる音が聞こえる
巨人と出会った場所の地下牢から先に進むと深層ノ廊に行けるようになっており、ロゼと巨人は深層ノ廊を進んで行く
深層ノ廊の各ステージには、「ヴィオラの日記」が落ちており、ヴィオラという茨の呪いにかかった一人の女性に起きた悲劇が書かれている
ヴィオラの日記の考察
・茨に襲われたヴィオラは、茨の呪いにかかってしまう
・「修道会」からは吸血鬼と罵られており、城主の父に匿われて生活している
・「いばらの研究日誌」を書いたのもヴィオラであることが判明
・ヴィオラの想い人である「彼」と父のおかげで平穏な生活を送っていた
・城の地下で出会った巨人に血を与えて目覚めさせ、茨の呪いを治すために吸血鬼を倒そうと決意する
・しかしベゴニア歴20年に父が亡くなり、その1年後に「彼」が「修道会」による拷問の末に殺される
・ヴィオラの記憶では、「彼」の遺体を見せられたヴィオラが暴走し、永い眠りにつくまでが見られる
深層ノ廊にある2つの鍵に血を与えると封印ノ間の扉を塞いでいた鎖が壊れる
封印ノ間へ行くと永い眠りから覚めたヴィオラにブランが茨で捕らわれていた
怒りを見せるロゼにも茨で攻撃を仕掛けるが、巨人がロゼを守る
この時ヴィオラは巨人に対して怒っているが、おそらく昔に巨人と行動を共にしていたことから?
巨人と力を合わせてヴィオラと戦い、最後にはブランの茨に血を与えるとブランがヴィオラにトドメを刺す
解放されたブランは、泣きながらロゼに抱きついた
ハッピーエンドで終わるかと思いきや、城が崩壊して天井から岩が降ってくる
ロゼとブランは抱き合い、巨人は2人を守ろうと盾になる
落石による煙で視界が見えなくなりエンディングへ
エンディングの最後には、血の記憶で登場したと思われるシスターが2つの墓に花を供えて涙を見せるシーンが流れる
この時、一瞬だけ柵の向こうにロゼとブランが2人で笑いながら走り去っていくのが見える
以上で『ロゼと黄昏の古城』のクリア後や感想、ストーリーネタバレについてを終わりたいと思います。