今回は『鬼ノ哭ク邦』のクリア後感想について。
本作は2019年8月22日に発売されたアクションRPGです。
私も発売日に購入し、先日本編をクリアしました。
そこで今回は、『鬼ノ哭ク邦』のクリア後評価や感想にボリュームについてまとめていきます。
少しネタバレも含んでいるので気になる方は注意。
鬼ノ哭ク邦
本作は2019年8月22日にPS4/Switch/PCで発売。
2016年『いけにえと雪のセツナ』、2017年『LOST SPHEAR(ロストスフィア)』に続く、Tokyo RPG Factoryの3作目として制作されていますが、前2作との関連性は無いので初見の方でも楽しめます。
クリア後感想
クリア後の感想としては、
・バトルアクションは思ったよりも良く出来ている
・育成要素は良い
・ストーリーは面白いけど全体的に物足りない
・やり込み要素は少ない
といった感じです。
バトルシステムと育成要素
まず体験版の時点では動きの遅さからバトル面は面白くなさそうだと思っていたのですが、本編をプレイしてみると意外と良く出来ているという印象でした。
主人公の武器となるのは鬼ビ人毎に異なり、刀、槍、鎌、斧、弩、双剣、盾砲、格闘、鎖、牙と全部で10種類あります。
鬼ビ人によって通常攻撃や技、パッシブ能力も大きく異なるため、プレイヤーの使いやすい鬼ビ人は必ずいるでしょう。
また、技奥樹(スキルツリー)を成長させていく事で「攻撃後の隙を通常攻撃でキャンセル」などの能力も修得できるのため、鬼ビ人を成長させる事で全体的な操作性も向上します。
と言っても他のアクションゲーと比べるとやはりテンポは悪く感じますが…。
ボス戦もそこまで難しいわけではないですが、ゴリ押しし過ぎても勝てない程度の難度で結構楽しめました。
また、上述したように鬼ビ人毎にスキルツリーがあり、それぞれを任意に育成する事ができます。
装備の強化も要らない武器を素材に強化値を上げる、影石を装着して能力を付与させるなど簡単で分かりやすい強化方法となっています。
ストーリー
本作は輪廻転生をテーマに彷徨える死者の魂「迷イ人」を救済する「逝ク人守リ」である主人公カガチの物語を描いています。
逝ク人守リは生者が住む現シ世と死者の住む幽リ世を行き来し、未練があって来世へ逝く事のできない死者の魂を救済する事が仕事です。
主人公の住む邦は輪廻転生の理を重んじており、輪廻転生の不確かさを抱く人達も存在します。
こうした世界を舞台にストーリーが展開されるわけですが、個人的には期待していたストーリーとは違ったという印象でした。
面白くなかったというわけではないのですが、本作は本編の前半と後半で時代が異なります。
前半では生と死がテーマなだけあって亡くなってしまうキャラクターも存在するのですが、本作は輪廻転生による再会は描かれていません。
後半では「輪廻転生の理とは何か」という真実を追う事になり、滅びの運命にある人を救うのかといった具合に選択肢によってエンディングも分岐します。
エンディング自体も内容は大きく変わりますが、イベント自体はかなり短めなのでもう少しその先を見たいと思うような終わり方です。
個人的には輪廻転生による「転生」にまつわる話が展開するのだと思っていただけに期待とは違った展開になってしまいました。
ただ、世界観やストーリー自体は良く出来ていると思うので、こういった話が好きな方は楽しめると思います。
後はサブクエスト的な要素である「迷イ人」の依頼に関してなのですが、
・彷徨っている迷イ人と会話→指定された場所に連れて行くor何かを見せるor魔物を倒すと救済
といったよう救済までの流れが非常に短く、迷イ人の未練が軽い印象を受けました。
せっかく生と死をテーマにしているだから哀しみや憎しみ、感謝や愛情などを絡めた色々な小話が展開されていると面白くなっていたと思います。
後は鬼ビ人の記憶に関しても、鬼ビ人はスキルツリーで生前の記憶を見られるのですが、これも短く物足りない印象でした。
そもそも鬼ビ人の存在自体が最後まで謎な部分が多く、もう少し鬼ビ人毎のイベントがあれば良かったですね。
長々と語ってしまいましたが、面白くないというわけではなく、色々と物足りなさが強いといった印象です。
やり込み要素
やり込み要素として上記のサブクエ要素である「迷イ人」の依頼とクリア後に開放されるバトルステージの「輪廻の聖域」のみです。
輪廻の聖域は本編中に登場したエリアで敵を倒しまくって階層を進め、特定の階層毎に出現するボス敵を倒していくというやり込み要素となっています。
クリア後の要素があるのは良いですが、やり込み要素自体は少ないのでボリュームはそこまでありませんでした。
本編自体は攻略をしながらで15~20時間程度?くらいだと思います。
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クリア後の追加要素
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最強武器の入手法や武器のレア度に強武器・影石集め
以上、『鬼ノ哭ク邦(オニノナククニ)』のクリア後感想についてでした。