今回は『ペルソナ5 タクティカ』のクリア後評価について
本作は2023年11月17日に発売された『ペルソナ5』シリーズのスピンオフ作品ですが、全体的なボリュームはあまりなく先日トロコンを終えました。
そこで今回は、『ペルソナ5 タクティカ』のクリア後評価や感想について書いていきたいと思います。
クリア後評価や感想
※『ペルソナ5 タクティカ』PV03
本作はユニットを動かして戦うシミュレーションRPGで、アドベンチャーパートを進めてバトル⇒勝利するとアドベンチャーパートと交互にストーリーを進めていくことになります。
探索要素等はないので、簡単に言えばアジトから「作戦を進行する」でストーリーを読み進めていくイメージですね。
メインストーリーは第1回バトルから第52回バトルまでがあり、第52回バトルのラスボスを倒すとエンディングに入ります。
全体的なボリュームとしてはメインストーリーをクリアするのに15時間程度?で、サイドクエストは短いバトルが15個のみなので全て含めても20時間掛からずに1周はプレイし終えてしまうかと思います。
一応、特定の戦闘中に流れるボーカル曲やOP曲は素晴らしく、ストーリーに関しても終盤の展開は面白く楽しめたのですが、ゲームシステムに関してはやり込み要素が少なく微妙でした。
まず、バトルは最大3人のユニットで目標をクリアするのが目的ですが、出現する敵がレギオンと呼ばれる敵で反撃タイプ、支援タイプなどがいるものの種類が少ないです。
ボスを除くとレギオン、レギオン(反撃タイプ)、レギオン(支援タイプ)、レギオン(投擲タイプ)、レギオン(防御タイプ)、レギオン(瞬間移動タイプ)という感じ
また、炎上/凍結/感電などの状態異常付与があるものの敵との属性相性が存在せず、頭を使うようなギミックもあまりないので単純なバトルが多いですね。
特に育成要素の簡略化も目立っていて、本作の育成要素にはスキル習得とペルソナの装備、武器の生成の主に3つの要素があります。
一番残念だったのは『ペルソナ』シリーズの一番の醍醐味であるペルソナの育成が簡略化されていることで、本作では作成したペルソナを全てのキャラに”サブペルソナ”として装備出来るようになっています。
そして、恩恵として装備したペルソナのスキルが使用可能になる&ペルソナのステータス分装備したキャラクターのステータスの最大値が上昇するのですが、合体ペルソナのスキルは固有スキル+継承スキルが1つずつのみ
また、上記でも書いているように属性相性がないのでペルソナ毎の属性耐性が存在せず、各キャラの攻撃スキルで充分なのでアギやジオなどの攻撃スキルは基本継承させる必要がないです。
ペルソナを合体させてスキルを継承させていき、ペルソナを強力にしていくのがシリーズの面白さだと思っているので、この点に関しては個人的にかなり残念でした。
その他のスキル習得もレベル上昇時やアジトの会話で獲得出来るポイントをおまかせで振り分けるだけで充分ですし、武器の生成もストーリー進行でショップから購入出来る武器で問題なくクリア出来ます。
難易度を上げるとバトルは難しくなりますが、難易度NORMAであれば特に苦戦することなくラスボス撃破まで行けたので、戦略性の高いバトルや育成などのやり込み要素を求めている方はガッカリするかもしれません。
ストーリーとBGMは良かったので『ペルソナ』シリーズの大ファンであれば満足できると思いますが、個人的にはゲームシステム面でサイド要素や育成要素にもう少し力を入れて欲しかったですね。
以上で『ペルソナ5 タクティカ』のクリア後評価や感想についてを終わります。